2 : ☆ばぐ太☆ ◆JSGFLSFOXQ <b>@☆ば/span> : 2008/05/07(水) 11:43:27 ID:???0
>>1のつづき)
―それで、番組が面白くなくなって視聴率が下がると、スポンサーもつかなくなる。こういう悪循環に
 なるんですね。
肥留間 スポンサーも楽ではないので、数字が出ないとつきません。昔はテレビ局にCMの依頼が
 多く、「もう入らないよ」と依頼を断っていました。今は、テレビ局の系列会社の社長自らが、スポンサーに
 お願い行脚をしています。時々、テレビで自局の番組の宣伝をしているCMを見ますが、これは番組の
 スポット広告が埋まらないからですよ。視聴率は、5年前までは20%が合格ラインだった。それが15%に
 なり今や12%になってしまって、2ケタだったらいいというプロデューサーすらいます。ごくせんの26%と
 いうのは奇跡に近いんです。それで、ジャニーズタレントのような人気者を引っ張ってきて、安易な番組
 作りをやってしまう。ますます、テレビ局は芸能プロダクションや制作会社の言いなりになる。せめて
 面白いのは朝のワイドショーぐらいですが、それにしてもテリー伊藤やデーブ・スペクターといった
 金太郎飴のような同じコメンテーターばかりですよ。

―落ち目のテレビ業界に対して、芸能界はどうなんでしょうか。
肥留間 原油産油国と同じで、テレビ局に対して、芸能プロダクションの力が相対的に強くなって
 います。キムタクのジャニーズや上戸彩のオスカープロモーションは、やはり影響力があります。
 ジャニーズタレントは、子どものころから踊りや歌を鍛えているので、歌や踊りは、ぽっと出の
 タレントよりよほどうまい。クオリティが高いのですよ。吉本学校では芸人を育てており、オスカーでは
 モデルが集まっている、といったようにますますタレント供給源として力をつけています。昔は、
 テレビ局が新日鉄だとすると芸能プロとは町工場ぐらいの差があり、局側は、タレントを自由に
 選べました。しかし、今は、大家に比べて店子が強くなっています。映画配給会社のように、
 テレビ局は、コンテンツを流すだけの会社になってしまったんです。(>>2-10につづく)

【論説】 「ネットから、テレビがネタを拾う時代に」「バラエティが腐らせたテレビ、スポンサーはそっぽ向く」…肥留間氏★6 * c

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