しばらくメディアの流れを見てましたが、まったく表に出てこないのでエントリ。
「木俣参院議員が民主復党」政治も‐政局ニュース:イザ!
民主党は31日午前の常任幹事会で、女性に対する傷害容疑で書類送検(その後起訴猶予)され、民主党を離党していた木俣佳丈参院議員(愛知選挙区)の復党を了承した。
asahi.com:傷害容疑で書類送検されて離党した民主の木俣議員が復党 – 政治
民主党は、飲食店の女性に暴力をふるった傷害容疑で書類送検され、06年2月に離党した木俣佳丈参院議員=愛知選挙区選出=の復党を認めた。木俣氏は昨年9月、離党後離脱した参院会派の民主党・新緑風会に復帰し、同党議員らと活動を共にしていた。
元となった事件の経緯は日刊スポーツが詳しかった。(というか他に残ってない)
2006/02/02:女性従業員に暴力、民主木俣議員聴取
愛知県選出の木俣佳丈民主党参院議員(40)が、飲食店で女性従業員に暴力を振るい、軽いけがを負わせたとして、傷害容疑で愛知県警の任意の事情聴取を受けていたことが1日、分かった。女性は愛知県警に被害届を出していたが、その後、木俣議員と和解し、被害届を取り下げたという。県警は同容疑で同議員を書類送検する方針。
2006/02/03:傷害容疑の木俣議員、辞職に言及せず
議員辞職について質問された木俣議員は「被害者や有権者にひたすらおわびしたいという思いだけだ」と述べるにとどめた。
2006/02/04:木俣議員、参院職員もボコボコか
木俣氏は「初めて」と強調したが3日までに、民主党の元秘書を名乗る匿名の人物から国会関係者のもとに、木俣氏の暴力行為を告発する電話が寄せられていたことが分かった。この人物は「彼は秘書などに暴力をよくふるう」「特別委員会の委員長をしていた時、運転手である参院職員をボコボコにしたこともある。職員とは示談したが、示談金は会派の金から出た」などと指摘。木俣氏の議員辞職を求めたという。
そしてgdgdな2週間を越えて
2006/02/21:傷害容疑の民主・木俣参院議員が離党
女性に暴力をふるい傷害容疑で書類送検された民主党の木俣佳丈参院議員(41)が21日、党本部を訪れ「党に多大な迷惑を掛けた」として、鳩山由紀夫幹事長(59)に離党届を提出した。民主党は同日の常任幹事会で、離党届の受理を決めた。
木俣氏をめぐっては、傷害事件のほかにも素行に関する情報が党に寄せられていたため、執行部は2月前半に予定していた処分決定を先送りし調査。鳩山氏は「秘書に対する暴力の疑いを消すことができない」と指摘した。
木俣氏は国会内で記者会見し「1人の国会議員として、国民のために最大限の努力をしたい」と述べ、議員辞職しない考えを強調。秘書に対する暴力疑惑については「受け止め方の違いということも含め、私はなかったと思っている」と否定した。
傷害に受け止め方の違いもへったくれもねーよと思いつつ。
当時の民主党のパブリックコメント。
民主党:木俣佳丈参議院議員の離党について(談話)
木俣参議院議員の暴力行為について、党は事実関係の調査を行い、速やかかつ厳正に対処することを表明してきました。このため、党は本人からの事情の聴取はもとより、参議院執行部による調査、所属県連からの意見の聴取、関係者からの事情の聴取等を行ってきました。
党は強制的な捜査権等をもっていないため、具体的事例を示すことは差し控えざるを得ませんが、調査の中で過去において秘書との間で問題となる行為があった疑いを払拭することが残念ながらできませんでした。
当時書かれたブログの中ではIrregular Expressionのエントリが分かりやすかった。
Irregular Expression: 民主党木俣氏はもっと厳罰を望んでいるはず
木俣議員は昨年12月29日に暴行事件を起した後に参議院内閣委員会で質問に立ってこんな事を言ってる
第163回国会閉会後 内閣委員会 第1号 平成十八年一月十七日(火曜日)
○木俣佳丈君 次に、子どもへの犯罪に対する厳罰化というものが必要ではないかと。つまり、言いたいことは、子どもへの犯罪が減らないのは刑罰が軽い、軽過ぎるからである(中略)刑法や、又はたとえ犯罪人が少年法の適用範囲になったとしてももっと重い厳罰を施すということが大事ではないかと思いますいや木俣議員、ご尤も!にしても、民主党は昨年の衆院選以降わずか4ヶ月で、覚醒剤所持で小林憲司被告、買収で計屋圭宏被告、弁護士法違反で西村眞悟被告の3人の国会議員経験者が逮捕されている。民主党議員の犯罪が減らないのは民主党の党倫理規則が軽すぎるんじゃないかという批判は内部から出て来ないのかよ?おもしろいね。
ま、質問してる本人が暴力沙汰で書類送検されてるんだからしょうがないのかも知れないが、上記の発言を見ると木俣議員は重い厳罰こそが自らの更正には必要だと思ってると思うぞ。ちゃんと彼の気持ちを汲んだ処罰を与えてやれよ、民主党!
2004年1月に学歴詐称で世間を騒がせた民主党の古賀潤一郎元議員を覚えているだろうか?
あの時も散々世間の批判を浴びながら民主党から古賀元議員は1月末に除名されたが実際に国会議員を辞職したのは2004年9月24日だった。
これが何を意味するかと言うと、現在の公職選挙法では議員の辞職や死亡で補欠選挙の必要が出た時、年に2回下記のようなルールで行われる補欠選挙 – Wikipedia
補欠選挙を行うべき事由が生じる9月16日から翌年の3月15日まで(第一期間)に生じた場合は投票日を4月の第4日曜に、補欠選挙を行うべき事由が3月16日から9月15日まで(第二期間)に生じた場合は投票日を10月の第4日曜とすることとなった。古賀潤一郎氏の選挙区は福岡二区。宿敵はあの山崎拓氏。民主党は補欠選挙でのダメージを減らし準備期間を稼ぐ為にわざわざ9月16日以降に古賀潤一郎氏を辞職させたんだよな。そうすれば補欠選挙は事件発覚後1年半近く後の2005年4月に行われる。
今回も同じ事やるんだろうな民主党。ほんとに姑息そして悪質。どうしてこんな面白い事をマスコミは報道しないんだろう。
goriさん残念。
辞 職 す ら し ま せ ん で し た。
なんというかもう語るに落ちるとしか言葉が出てこない。
傷害で書類送検されるという立派な刑法犯でもたった1年半の離党で禊ぎが済まされてしまうというこの軽さは何だ。
はぁ。これが野党第一党。
公式サイトあった。
参議院議員木俣佳丈公式ウェブサイト
掲示板の寂れっぷりが笑う。
ここで笑っておかないと脱力感しか残らん。
女性の権利だの非暴力だの声高に叫ぶ社民党もスルーとか。
もう存在意義ねーな。社民党。
ったく、この国の野党もマスコミもどんだけダメなんだ。
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